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セリーヌ・ディオン「オン・ヌ・シャンジュ・パ」
自らのアイデンティティの決意表明?!
フレンチによるベストアルバムを発売
今さらセリーヌ・ディオンのことを説明するまでもないが、映画「タイタニック」で大ヒットした「My heart will go
on」によって、アカデミーとグラミーを受賞した世界的ディーバだ。そんな彼女が今まで歌ってきた曲をフランス語で歌ったベスト版が発売される。しかし、
2枚組33曲も入ったベストというのに「My heart will go
on」は入っていない。あれだけのヒットを記録したナンバーを選曲しなかったのは、単なるヒット曲を並べるベスト版にしたいのではなく、フレンチとしての
自らのルーツを改めて世界に表現したいという思いが強いのだろう。 セリーヌは、カナダのケベック州で生まれ育った。ここは、フランス移民が開拓した土地
で、現在でも住民のほとんどがフランス系だ。しかも、1770年代
に、イギリスとの闘争があり、以降も反英国意識が強い土地柄だった。フランス移民の子孫であった彼女もまた、この過去の戦争の敗北によって代々受け継いで
きた雪辱や悲しみを感じてきたといえる。セリーヌは、過去にもフランス語によるアルバムやライブを一部でリリースしてきたが、そこには「自分はフランス人」というアイデンティティが強く存在している。
とはいえ、彼女の歌っている曲が「フランス」のために歌っているような原理主義者でもなければ、右翼的というわけではない。ごく普通の女性の生きている 上での感情を表したものばかり。その気持ちを伝えるには、英語よりもフランス語の方がよりエモーショナルに表現できるのだろう。 今回のタイトルである 「ON NE CHANGE PAS」は、「人は変わらない」という意味だ。生まれた時からここまで変わらぬセリーヌの思いが込められている。
「オン・ヌ・シャンジュ・パ」
セリーヌ・ディオン
3,780円
2月1日 発売
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/CelineDion/
