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ケンゾー&ヒロコ

Vol.2 Noと言う日本人から生まれたゲイシャガール


渡米後、2人は、異例とも言える夫婦でトライアウトに合格。しかもすぐにトップレスラーたちとともにリングに上がることができた。そこで浩子さんは白塗りに着物というデフォルメしたゲイシャガールという役割を与えられた。WWEは自らスポーツ・エンターテイメントと称している通り、レスラーのキャラクター作りも非常に重要なのだ。そこで2人は、新しい日本の夫婦像ともいえる、コメディチックなスキットを繰り広げていた。そのスタイルは、現在「ハッスル」の中で見ることができる。実は、そのゲイジャガールが生まれたのは、こんな理由があったようだ。

浩子「最初に白塗りと聞いたとき、なんで?と思いました。でも、私はPLAY BOYに出るようなスタイルでもありませんし、レスリングができるわけでもないんです。そんな私が一番引き立つ役割をビンスが見つけてくれたのかなと思っています。最初に私がWWEの会議に出る前に、友達からとにかくNoと言いなさいと煽られていたのです。Noと言えない日本人に思われないようにしないといけないと思っていたら、そこで受け入れられないようなギミックを提示されたのです。ですからハッキリNoと言ったのですね。その時はイヤな気持ちにさせたんじゃないかなと思いました。でも、バーっと英語でしゃべってNoと言ったので、そこがおもしろかったのかもしれません。日本人の女性というと、控えめでしゃべらないイメージだったと思います。服装はクラシカルな日本のスタイルなのに、前に出てよくしゃべるキャラクター。そこから今のゲイシャガールのスタイルが生まれたのかもしれませんね」

2人はWWEのヒール役として、世界中で公演を行う。もちろん日本にも凱旋帰国。ヒール役は大ブーイングを受けるのだが、それが最高の快感になったという。

 「最初はあのブーイングが体を突き抜けて、硬直するようになるんです。でも、あのブーイングを一回体験すると、やめられない気持ちになるんですね」


次回は「スポーツ・エンターテイメントの最高峰で学ぶ英語」です

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