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第2回 増田安吉子<国家認定ガイド>

第2話 増田安吉子<国家認定ガイド>マルタ島・スリーマ在住

執筆者: 今野憲雄
掲載日: 2006-05-24

初めてのアメリカ ・ホームステイが再び“夢”を呼び起こす


国家認定ツアーガイドとしてマルタで活躍する増田安吉子さん
国家認定ツアーガイドとしてマルタで活躍する増田安吉子さん
英語大好き、夢見る女子高生の進学といえば、当然英文科にと考えるが、以外にもその答えは違った。大学では外国語学部のドイツ語学科に進んだのだという。

「英語はもともと好きですし、多少は自信めいたものがありましたから、せめて大学では他の語学をと思ってドイツ語学科を選びました。別に深い意味はありませんでした。ただ私が進学した大学というのが、ドイツ文化やドイツ語、あるいは医学を学ぶには絶好の学校だったので、せめて看板学部の一つに入りたいという気持ちからドイツ語学科に進んだんです。でも、せっかくドイツ語学科を選んだのに、英語ほど熱心にはなれませんでした。当然成績も芳しくありませんでしたね。」

やや謙遜気味に語る増田さんだが、どうやら話の半分位は真実なのかもしれない。 ドイツ語に挫折?した反動だろうか、増田さんの大学生活の大半は、競技スキーに打ち込んでいたと言う 。

「本当に大学時代は競技スキーに明け暮れていました。冬のシーズンともなれば、各種の競技会を転々とし、シーズンオフの夏は陸上でのトレーニングに没頭する日々の連続。まさにスキー漬けの学園生活を過ごしていました。お陰で私の海外旅行デビューはかなり遅くなってしまいました。だって、早い人は1年生の夏休みから語学勉強を兼ねて海外に出ていましたからね。私が初めて外国にでたのが、スキーも就職活動も一段落した最終学年の夏休み。3ヶ月間アメリカのサンフランシスコにホームステイしたんです。やっぱり私は英語が好きなのかしら?なんてね。」

そう、この時のアメリカ滞在が、少女時代の彼女の“夢”の続きを鮮やかに蘇らせることになるのだ。

「スキー競技という狭い世界で大学生活を過ごしてきましたから、この初めてのアメリカ体験は感動の連続でした。見るもの、聞くもの、そのどれもが新鮮。世界はつくづく広いなと感じたことや、同時に子供の頃に抱いていた“夢”が鮮やかに蘇ったことを思い出します。」

“世界遺産の島”マルタ
“世界遺産の島”マルタ
貴重なアメリカ体験をした増田さんは、当時の花形企業の一つでもあった金融業界に見事就職するが、“夢”を求めて僅か2年ほどで退職。その時の退職金を手にヨーロッパ旅行に出掛けたという。

「僅か3ヶ月ですが、学生時代にアメリカを体験しましたから、今度はヨーロッパを見てやろうと思っていましたし、この頃から、漠然とですが好きな英語と旅行を活かせる職業を意識していたのかもしれませんね。とにかくこのヨーロッパ旅行は、自費でしかも自由に旅する最初の本格的な海外旅行ですから、自分の英語力がどれ程のものか、ヨーロッパをどこまで見て回れるか、すべてが楽しくて仕方ありませんでした。いま思うと、このヨーロッパの旅が、ツアーガイドという職業を選ばせたターニング・ポイントと言えるのかもしれない。」


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