ebenkyo

メインメニュー

関連の記事

eBenkyoの記事を検索

キーワード:
プロの時事英語

第11回 : Japan stares into a demographic abyss

執筆者: 正木寿根
掲載日: 2006-05-26


今回のキー表現 gray


Japan stares into a demographic abyss

By Hisane Masaki

TOKYO - Japan's population is shrinking and graying, at a rate probably unprecedented in history, and there is no sign the trend will stop soon: the nation's birth-rate figures for 2005, due to be released shortly, are expected to hit a new record low. 

(Asia Times   May 9, 2006)

*引用文は原文と一部異なることもあります
  • stare じろじろ見る、見つめる、凝視する
  • demographic 人口統計(学)の
  • abyss どん底、深淵、底の知れない深い穴
  • population 人口
  • shrink 縮む、減少する
  • gray 灰色になる、(社会などが)高齢化する
  • unprecedented 前例のない
  • sign 兆候、兆し
  • birth rate 出生率
  • figure 数字
  • due to 〜することになっている、〜する予定である
  • release 公表する
  • hit a new record low 最低記録を更新する

和訳

日本の人口は、おそらく史上前例のない速さで縮小するとともに高齢化しており、そうした傾向に間もなく歯止めがかかるというような兆しもない。2005年の出生率は近く公表されるが、過去最低記録を更新するものと見られる。

覚えておきたい関連・応用表現
  • total fertility rate 合計特殊出生率
  • baby boomer ベビーブーマー、ベビーブーム世代(の人)、団塊の世代
  • working population 労働人口
  • age at first marriage 初婚年齢
  • give birth to 〜を出産する
  • childbirth 出産
  • get married in later life 晩婚である、年を取ってから結婚する
  • maternity leave出産休暇
  • child-rearing (= child-raising) 子育て
  • child-care leave 育児休暇

解説


日本社会は急速に少子高齢化が進んでいる。日本の出生率は先進国でも最低水準にある上、その下落ペースは最も速い。日本の人口は予想より2年早く昨年、戦 後初めて減少に転じた。労働人口はすでに1990年代から減少傾向にある。合計特殊出生率は2003年、2004年と過去最低の1.29を記録した。5月 下旬から6月にかけて発表される2005年の合計特殊出生率はさらに下がり、1.26前後となると予測されている(本稿執筆時点では2005年の合計特殊 出生率は未公表)。合計特殊出生率は1973年に2.14を記録して以降、人口減少を防ぐのに必要とされる2.07を下回っている。1990年代初頭に 1.5へと下がり、2003年には1.3を下回った。出生率が現在の水準で続けば、日本の人口は70年後には現在の1億2770万人から半減し、100年 後には3分の1になると予測されている。65歳以上の高齢者が全人口に占める割合は既に20%に達している。一方、14歳以下の子どもが全人口に占める割 合は14%へと下がっている。

急速に進む少子高齢化は日本経済・社会に様々な影響をもたらすことが危惧されている。労働人口の減少は日本経済にとって大きな成長制約要因となり、日本経 済の国際競争力にも大きな影響を及ぼすことが懸念されている。また、今後、社会保障費・税負担の大幅な上昇が見込まれる。今回の景気拡大期は5月も拡大が 続いて期間が4年4か月となり、「バブル景気」(1986年12月〜91年2月)を抜いて戦後2番目の長さになったようだ。現在は、景気拡大が11月まで 続いて戦後最長の「いざなぎ景気」(65年11月〜70年7月の4年9か月)を超えるとの見通しが強まっている。「いざなぎ景気」の1960年代後半の日 本人の平均寿命は男性が約69歳、女性が約74歳だった。2004年の平均寿命は男性が78.6歳、女性が85.6歳となっている。65歳以上の人が人口 に占める割合は1960年代後半には7%程度にすぎなかった。 少子高齢化は日本など先進国特有の問題ではない。中国、韓国、東南アジア諸国連合(アセア ン)など東アジア全域で進展している。日本が少子高齢化の中、いかにして経済・社会の活力を維持していくかは、他のアジア諸国にとって大いに学ぶべき「成 功例」とも「失敗例」ともなり得る。

今回のキー表現はそれほど難しいものではない。grayという単語には「灰色、灰色の」以外に動詞で「灰色になる、(社会などが)高齢化する」の意味があ り、graying は「高齢化」、graying of society とすれば「高齢化社会、人口の高齢化」の意味になる。また、age という単語には名詞で「年、年齢」「時代」という意味以外に、動詞で「年をとる、老ける」の意味がある。aging という単語には形容詞で「年老いた、歳を重ねた」、名詞で「年をとること、高齢化」の意味があり、aging society やaging of society とすれば「高齢化社会」の意味になる。

バックナンバー

投稿

この記事に対するコメントはまだ投稿されていません。あなたの見解やアイディア、みんなの役に立つ情報を入力し、他のユーザーと積極的に意見交換しましょう。

投稿する