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第12回 : Japan’s auto makers focus on key markets
執筆者: 正木寿根
掲載日: 2006-06-26
今回のキー表現 make a foray
Japan's auto makers focus on key markets
By Hisane MasakiTOKYO - Powered by brisk sales in the United States, Japanese auto makers are now racing to make forays into other parts of the globe, especially four rising economic powerhouses collectively called the BRIC countries - Brazil, Russia, India and China.
Though the US remains by far the world's biggest and most important auto market, Toyota, Honda, Nissan and other Japanese auto giants see the BRIC countries as crucial to their long-term plans for the global marketplace given the four countries' huge growth potential.
(Asia Times June 2, 2006)
*引用文は原文と一部異なることもあります
- focus on〜に焦点を合わせる[当てる]、〜に照準を絞る、〜に集中する
- power 〜に動力を供給する、〜に活力を与える
- brisk 活発な
- race 競走する、競争する、疾走する、とても早く動く、大急ぎでやる
- make a foray into 〜に進出する
- economic powerhouse 経済大国
- collectively called まとめて〜と呼ばれる
- by far (最上級を強めて)はるかに、断然、圧倒的に
- global marketplace 世界市場
- given 〜を考えると
- growth potential 成長性、成長潜在力
和訳
米国での好調な販売に支えられて日本の自動車メーカーが他の市場、とくにBRICsと呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国の4新興経済大国への進出を 急ピッチで進めている。米国自動車市場は依然、世界で断然大きく重要であることには変わりはないが、トヨタ、ホンダ、日産など日本の大手自動車メーカー は、大きな成長潜在力をもつBRICsを長期的な世界市場戦略にとって非常に重要な市場だと考えている。覚えておきたい関連・応用表現
- assembly plant 組立工場
- dealership 販売代理店
- low-priced car specifically targeting emerging markets 新興市場向けの低価格車
- filling [gas, service] station(米);petrol station(英) (注) pump にも「ガソリンスタンド」の意味がある
- production capacity 生産能力
- fuel efficiency 燃費効率
- fuel-efficient car 低燃費車、燃費の良い車
- gas guzzler ガソリンをよく食う車、高燃費車、燃費の悪い大型車
- hybrid car[vehicle] ハイブリッド車
- sport-utility vehicle (SUV) スポーツ用多目的車
- four-wheel-drive vehicle 四輪駆動車
- diesel-powered vehicle ディーゼル車
- all-terrain vehicle (ATV) オフロードカー、全地形万能車
- recreational vehicle (RV) レクリエーショナル・ビークル、RV車
- engine displacement 排気量 (注)「排気量〜ccの車」は a car of 〜cc displacement
- loading capacity 積載能力 (注)「積載能力〜トンのトラック」は a truck with a loading capacity of 〜 tons
解説

引き続き北米市場での生産能力増強に取り組む日本メーカーだが、一方で、世界戦略として新興市場を重視する姿勢を強めている。中でも特に重点をおいている のがBRICs(ブリックス)と称されるブラジル、ロシア、インド、中国だ。BRICsとは、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド (India)、中国(China)の英語の頭文字をつなげた造語だ。米ゴールドマン・サックス証券が2003年に発表した報告書「Dreaming with BRICs: The Path to 2050」の中で初めて使い、その後広く使われるようになった。同報告書によると、今世紀半ばまでに、BRICs4か国は、GDP(国内総生産)でみた場 合、世界の6大経済大国の仲間入りをする(中国、米国、インド、日本、ブラジル、ロシアの順)見通しだ。同報告書はまた、BRICs4か国のGDPの合計 は、2039年までに米国、日本、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア6か国のGDPの合計を上回ると予測している。現在、人口でみると、中国は世界1 位(約13億人)、インドが2位(約11億人)で、ブラジルやロシアもそれぞれ5位、7位となっており、これら4か国で世界人口の約45%を占める。特に 中国やインドでは、高い経済成長で自動車を購入する余裕のある中産階級の人口が急速に増える見通しで、自動車メーカーにとっては大きなビジネスチャンスを もたらす。中国の昨年の自動車販売台数は前年比30%増の570万台となった。今年は、日本の自動車販売台数(昨年は580万台)を抜いて米国に次ぐ世界 第2位の自動車市場になる見通しだ。BRICs市場戦略の成否が日本の自動車メーカーの将来を左右することになりそうだ。
以前にも述べたことであるが、今回のテキストの英文でも、単に英語として正しければよいというのではなく、単語が注意深く選ばれて使われていることがわか るであろう。最初の「米国での好調な販売に支えられて」の「支える」に相当する英語で、自動車の話なのでpower という単語を選んで使っている。また、その後には 自動車レースを想起させるraceという単語も使われている。今回のキー表現 make a foray (into)「(〜に)進出する」と同様の意味の表現にmake inroads into 「〜に食い込んでくる、進出する、侵攻する」; penetrate 「〜に食い込む、進出する」 などがある。同じ英語表現を何度も繰り返すと文章(の書き手)のレベルが低いとみなされる。同じような意味の英語表現をいく つか知っておく必要がある。
