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第2回 増田安吉子<国家認定ガイド>

第3話 増田安吉子<国家認定ガイド>マルタ島・スリーマ在住

執筆者: 今野憲雄
掲載日: 2006-06-25

やりたい仕事が見つかったら
先ずは思い切ってその扉を開けてみよう。



2年弱の会社勤めで得た退職金を手にヨーロッパ旅行を経験した彼女は、その旅行でやりたい仕事が具体的に定まったという。つまり、子供の頃に描いていた“兼高かおるのように世界を旅したい、好きな英語を活かせる仕事がしたい”という夢の実現だ。


「ヨーロッパ旅行の経験でツアーガイドという仕事が具体的に見えた私は、日本に帰国すると早速JTBインターナショナルにコンタクトを取りました。もちろ ん素人が英語を喋れるというだけで直ぐにツアーガイドとして採用されるわけではありません。しかし私は必死で自分を売り込みました。子供の時に描いていた 夢、旅の素晴らしさを自分の言葉で誠心誠意語りました。おかげで何とかツアーガイドとして採用されることが出来ました。数か月の研修を経ていよいよツアー ガイドとしてのデビューです。好きな旅を仕事として出来る喜びでいっぱいでした。お客相手の苦労なんて小さい小さい。この時の気持ちは、既に兼高かおるのように颯爽と世界を飛び回る自分の姿を描いていたように記憶しています(笑)」


ツアーガイドとしての第一歩をJTBという大手の旅行代理店で歩みだした増田安吉子さん。いくら旅が好きといえ、お客相手のいわばサービス業の一種でもあるツアーガイドの苦労は本当に無いのだろうか?


「もちろんお客様あってのガイドですから、様々な場面で気苦労はあります。でも、本質的に自分自身旅行が好きなわけですからお客様の対応で苦労を感じたこ とは無いですね。月並みですけど、ツアーに参加したお客様ひとりひとりが、自分のガイディングに満足してくれたと実感できた時のほうが嬉しくて途中の苦労 なんか吹き飛んでしまうのです。これって私だけではなく、ツアーガイド共通の気持ちなのではないでしょうか。 (ちょっとカッコ良すぎるかしら…笑)」



ところで、増田さんにとって良いツアーガイドとは何でしょう?


 「そうですね、お客様の痒いところに手が届くサービスは最低限の仕事ですからこれは当たり前。だって大概のお客様は、せいぜい年に一度か二度 の楽しみにしている海外旅行なんですから、気分の良い旅行を提供するのが私たちツアーガイドの務め。それより大切なのが通り一遍の味気無い観光案内になら ないよう気を付けること。ただ単に決められたコースをガイドブックをなぞるような案内、解説でこなすのではなく。自分だけの特別な見所、店、エピソードな どを取り入れながらメリハリのある旅行を演出するのもガイドの務めなのではないかしら。だって旅のプロなんですから。」

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