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第32回: 動詞になった冥王星
執筆者: きょうこ先生
場所: 東京
掲載日: 2007-01-31
「えーっと、太陽系で惑星から格下げになった星って何だったっけ?」「もう忘れたの? ググって調べてみれば?」
--インターネットに詳しい人なら、「ググる」が「Googleで検索する」という意味で使われていることはすでにご存知ですよね。検索エンジンとしてシェアを大きく伸ばしているGoogleは、インターネット業界で「ググる」という一般動詞のような使われ方をされるまでになったのです。
これは日本語に限ったことじゃありません。Googleは英語でも動詞として使われているのです。つまり、日本語の「ググってみれば?」は、英語で「Why don't you google it?」になります。しかも、頭文字を小文字にした「google」という単語はOxford English DictionaryやMerriam-Websterなどの辞書に掲載されているといいますから、英語の「google」は日本語の「ググる」以上の市民権を得ているといえます。
Google社は、「google」という言葉が動詞として使われることに対し、登録商標に触れるとして難色を示しているようですが、社名が動詞として使われるほど認知度が高まったことは、ある意味名誉なことですよね。Googleと同じように社名が動詞として使われるようになった例としては、コピー機メーカーとして大きなシェアを握るXeroxが、「xeroxする=コピーをとる」という動詞になったことで有名です。
さて、今年初めに飛び込んできたニュースによると、どうやらアメリカではまたひとつの固有名詞が一般動詞として使われるようになったのだとか。その言葉は、「Pluto(冥王星)」。2006年夏、冥王星は惑星から「矮(わい)惑星」に降格されることになりました。このことを受け、どうやら「pluto」という言葉が「評価を下げる」という意味で使われるようになり、動詞としての「pluto」が米方言学会で新語大賞に選ばれたというのです。
矮惑星に降格してしまったPlutoですが、動詞としての新たな使命を得、新語大賞まで獲得したことで、少しは報われたのではないでしょうか。まだ私は動詞の「pluto」を耳にしたことはないのですが、今度自ら使ってみて、ちゃんと通じるかどうか試してみたいところです。
