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きょうこ先生

第2回: 「留学して英語力アップ」のウソ・ホント

みなさんは英語力アップのために何か努力していますか?英語学校に通う、英字新聞を読む、テレビやラジオの英会話講座で勉強など、個人の目的・レベルによっていろんな方法があると思います。また、「英語を学ぶのなら海外で」と、会社を思い切って辞めてしまい海外に出ていく人も最近では少なくなくなりました。

かくいう私も会社を辞めて海外に出ていった者のひとりです。私の場合は特に海外に行きたかったのでも英語力アップを目指していたのでもなく、言語学の勉強さえできればどこでもよかったのですが、たまたま学校の選択群の広さや、受験勉強が必要でないという入学の気軽さなどで海外(アメリカ)を選びました。

アメリカに渡り大学近くの寮のようなアパートで生活をはじめた私は、多くの日本人留学生にも出会いました。大学に正規入学している人もいましたが、その寮に住む日本人で大半を占めていたのが、半年〜1年ほど語学学校に通って日本に戻る予定の語学留学生です。その人たちを見ていて感じたのは、「外国に住んだからといって英語ができるようになるというのは間違いなんだなー」ということでした。

確かに外国で「生活する」わけですから、日常でよく使う単語や言い回しは覚えてしまうでしょうし、毎日フルタイムで語学学校に通い、毎日英語で講義を受けているのですから、多少の英語力がアップするのは当然です。でも、あの程度(日常生活に必要最低限の英語ができるレベル)なら、毎日フルタイムで学校に通って英語だけを勉強する環境さえあれば、別に海外に住まなくても誰だって達成できると思うのです。

私は現在、とある英語学校でTOEICのクラスを教えていますが、そこにいる私の生徒は全員昼間はフルタイムで仕事をしており、仕事の合間をぬって英語の勉強をしつつ、週一度の私の授業に真面目に通っています。フルタイムの学生よりはずっと勉強の時間も少ないと思うのですが、確実にTOEICの点数を伸ばしている人も多く、海外生活の経験はなくても、昔あの寮で見た語学留学生よりずっと英語のできる優秀な人たちばかりです。

もちろん語学留学が悪いと言っているわけではありません。一度は外国に住んでみたいと思っている人もいるでしょうし、異文化に触れることはそれだけで面白くもあり、学ぶことも少なくありません。本気で英語を勉強したいのなら、環境もいいと言えるでしょう。私の見た語学留学生の中には、アメリカに来たばかりの頃は英語が全くできない初級レベルだったのに、1年後には短大に入学できるだけの英語力をつけていた人もいます。でもその人は、毎日語学学校の授業が終わった後も、大学の正規の授業で宿題・試験に追われていた私と同じくらい遅くまで図書館で英語の勉強していました。要は本人の努力次第なんだということです。

英語力アップのための魔法なんてものはありません。「1週間でできる英語」だとか、「ある日突然英語が聞き取れる」など、簡単に英語ができるようになると錯覚させるようなキャッチコピーはいくらでもありますが、結局勉強するのは自分自身。努力なしに英語力が上がるなんてことはないのです。海外で生活すれば何とかなるだろうというのも錯覚の一種です。

しかし逆に言うと、努力すればそれは必ず実力につながります。「英語がもっとできるようになりたいなぁ」なんて思いつつ、「こうすれば英語ができる」というノウハウ本ばかり読んでいるそこのあなた。ノウハウ本を読む時間があるのなら、その時間を実際の勉強時間に変えてみませんか?その方がずっと英語力アップにつながると思いますよ。そうそう、こんなコラムなんて読んでないでね(笑)。

きょうこ先生へのおたよりはkyoko@careercross.comまで

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