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第35回: 英語のできるノルウェー人
執筆者: きょうこ先生
場所: 東京
掲載日: 2007-07-03
英語のできるノルウェー人
先日、ヨーロッパへ海外主張に行ってきました。私にとって人生初のヨーロッパは、北欧の地ノルウェーでした。
実は英語圏以外の国に出張するのははじめてで、「英語が通じなかったらどうしよう」と少し不安でした。「ヨーロッパの人はかなり英語が上手」とはよく耳にするものの、人によって差があるだろうし、ホテルや空港以外じゃ通じない場所もあるんだろうなぁ、と思っていました。
ところが、こうした私の思いは完全に良い方向に裏切られました。少なくともノルウェーの首都オスロでは、英語の通じない場所などなかったのです。どこでも英語で質問すると英語で返事が返ってくるのはもちろん、はじめから英語で話しかけられることもしばしばです。ショッピングモールの店員やレストランのウェイトレス、タクシーの運転手もみんな英語を話します。つまり、英語が完全に第二言語として浸透しているのです。ノルウェーの大学教授も、「外国人がいるクラスでは英語で授業しなくちゃいけないことになっている」と話していました。
これほどみんな英語ができるのは何故でしょう。確かにノルウェー語は、英語とルーツが同じゲルマン語なので、日本人が英語を学ぶよりは簡単に学べるのも事実だと思います。また、英語教育が幼少期の6歳から始まるということも多少プラスに働いているはずです。
そして、テレビを見ていても英語の番組がかなり多いことに気がつきました。ノルウェー語の字幕はついていますが、あれだけ普通に英語の番組があれば、子供は言葉がわからなくても何気なく見てしまうでしょう。そういえば昔、4ヶ国語を話すとあるヨーロッパ人に「どうやって言葉を習得したの?」と聞くと、「子供の頃テレビっ子だったから。テレビを見ていていろんな言語を覚えたのさ」と答えていたのを思い出しました。
でも、彼らの英語力の理由は他にもあるようです。あるノルウェー人によると、「僕たちは人口が少なくて、国内だけでビジネスをしていてもパイが小さいからね。国際的にビジネスを展開するには外国人と交渉しなくちゃいけない。それには英語ができないと話しにならないのさ」とのことでした。
なるほど。ノルウェーの人口460万人という数字は、日本の人口1億2770万人の約28分の1。福岡県の人口より少ないですからね。「日本企業は国内ビジネスだけで十分にやっていけるから国際化が遅れがち」という意見があることを思うと、ノルウェーの国際化マインドにより納得してしまいます。
さて、あまりにも英語が通じるので、滞在期間中この国の母国語が英語でないことをすっかり忘れてしまっていた私ですが、最後になって「そういえば私、Thank Youをノルウェー語で何と言うのかさえ知らない」ということに気づきました。いくらみんな英語ができるとはいえ、日本でもアタリマエのように英語で話しかけられるより、少しは日本語を話す努力をしている外国人って印象がいいものです。それを思い出した私は、最終日に空港のアナウンスや看板などで「Takk!」という言葉を頻繁に耳に(目に)して「Thank You=Takkに違いない」と確信し、最後の最後でスチュワーデスさんに「Takk」と言うことができたのでした。
