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第3回: 電子辞書がディフォルト?
近頃、生活の身近なところにまでIT化が浸透しています。携帯電話・PHSの所持率は日本人口の半数を超えていますし、私の6歳になる姪などは、まだ幼稚園児でやっとひらがなを覚えたばかりだというのに、もう既にママのコンピュータでポストペットメールを使いこなしています。
そのIT化の中、最近は辞書も電子辞書が主流となっているようです。もしかすると今では「紙の辞書なんて使ったことがない」という人もいるかもしれませんし、私の姪が英語を習い始める頃にはもう紙の辞書なんてなくなっているかもしれません。確かにあれはすごいです。本来の紙の辞書一冊分にも満たない薄さの機械に、英和辞典、和英辞典、国語辞典など、何冊分もの情報が入っているのですから。おまけに紙の辞書より単語を引く操作も簡単。キーボードを使って探したい語句を打ち込むだけで、あっという間に答えが出てきます。先日たまたま見ていたテレビショッピングでは「限定○台5千円!」なんて宣伝もしていましたし、低価格化も進んでいるようです。
しかし私は電子辞書を持っていません。講師として教壇に立ち生徒を眺めていると、今や高校生でも机の上には電子辞書ですから、IT業界でライターをしているくせに私ったら遅れてるなぁ、なんて思ったりもします。5千円なんて安いもの、買えばいいじゃん、と思いつつ、私は紙の辞書を使い続けるためにもその便利さから遠ざかろうとしています。
紙の辞書は「本」ですから、目的の単語以外にも近辺にある単語がたくさん目につきます。動詞の近くにあるよく似た形の名詞形、同じ語源で似たような言葉など、何気なく目に入ってくる情報量は意外と役に立つものです。電子辞書の小さな画面に映し出される目的の単語だけの情報に比べると、紙の辞書で目に入る情報は倍以上にもなるのです。
「でもやっぱりあの便利さ・コンパクトさには紙の辞書は勝てない」ということで電子辞書が手放せない人も多いことでしょう。確かにその通り、電子辞書を否定するつもりはありませんし、私もPCに向かって仕事をしている時に一番よく使うのはインターネットのオンライン辞書だったりします。でも、聞いたことがない単語だと思って辞書を見ると既に線がひいてあって、「やばい、覚えなくちゃ」と思う瞬間、何となく紙の辞書のありがたみを感じます。それに、中学の英語の授業で行われた「辞書をどれだけ早く引けるかコンテスト」で好成績を収めた経験のある私としては、せっかくあの頃から地道に身につけたABC順の感覚や辞書早引き技術(!?)を今でも役に立てたいと思ってしまうのです。「ABC順の感覚なんて何の役に立つの?」と言われると、「うーん紙の辞書をひく時以外には役に立たないかもね」というのが正直なところなのですが、ほんの小さなことでも、私はせっかく英語をやってるんだからそういう感覚も失わずにいたいと思っているのです。
どうでしょう、紙の辞書。いいと思いませんか?
きょうこ先生へのおたよりはkyoko@careercross.comまで
