メインメニュー
関連の記事
関連カテゴリー
eBenkyoの記事を検索
第39回: 日本が中国に仕事を奪われる理由
執筆者: きょうこ先生
場所: 東京
掲載日: 2008-05-02
日本が中国に仕事を奪われる理由
中国・上海で、某外資系ITベンダーが各国の報道関係者を集めて新製品発表会を開催したので、取材に出かけてきました。
海外で大きな製品発表を行い、その発表会に報道関係者が集まることはよくあります。ただ、主催者側に聞くと、アジア地域でこうした行事が開催される時、日本がその場所に選ばれることはまずないんだとか。
その理由のひとつは、日本のホテル代や食費が高くついてしまうこと。世界中から何百人、時には何千人もの人を集めてイベントを実施するとなると、そのコストも膨大です。とはいえ、海外からわざわざやって来るエグゼクティブたちを、せまーいビジネスホテルに宿泊させるわけにはいきませんからね。適度にいいホテルに宿泊し、そこでイベントも開催する場合、結構な資金が必要となるわけです。
そしてもうひとつの理由が、日本はイベント開催にあたってやりとりする際の英語でのコミュニケーションに課題があることなんだそうです。グローバル企業が開催するイベントとなると、開催までに海外とのやり取りが必要となりますが、主催者側の社員がみな英語ができたとしても、イベント運営会社のスタッフが英語に堪能とは限りません。そうなると、海外担当者から社員へ、そして社員からイベント運営会社への伝言ゲームとなってしまいます。
もちろん、日本でも英語ができることを売りにしたイベント運営会社もあるそうですが、その分コストが上乗せされてしまうのが現状です。そうなると、やはり安価で仕事を頼める国で開催しよう、となってしまいますよね。人件費の安い中国が有利なのはもちろん、英語が公用語となっているシンガポールなども有利と言えるでしょう。
イベント運営で英語力が必要だとは思ってもみませんでしたが、グローバルビジネスに国境がないのも事実。ビジネスの世界では英語が標準語となっていますから、英語でスムーズにコミュニケーションができることが求められるのも当然といえば当然です。
というわけで今回のイベントも上海で開催されたのですが、現地で英語が不自由なく通じたかというと、実はそんなことはありませんでした。ホテルでも片言の英語しか話せない人が多く、何か頼もうと思っても「英語がバリバリ通じるわけじゃないし、まぁいいや」と、あきらめてしまうこともありました。
それでも中国に仕事を取られてしまう日本。コスト高が原因で仕事を奪えないのなら、やはり英語力で勝負するしかないのかもしれません。少なくとも、ホテル内では日本の方が英語が通じる確率は高いハズ。英語力をつけて中国から仕事を奪ってしまいましょう。
