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第4回 国際的な仕事環境とは?
キャリアコンサルティングをしていると「海外で仕事をしてみたい」「外資系で働きたい」という声をよく聞きます。その理由を聞いてみると、「国際的 な環境の中で仕事経験をつみたいから」「英語を使いたいから」などという返事が返ってくる事が多いのですが、「海外で働く=国際的な仕事環=英語を使う」 という公式は必ずしも成り立たないことはご存知でしょうか?
例えば、ロンドンで仕事をしているTさん、念願の大手日系メーカーに勤めていますが、仕事内容は、駐在員できているボスについての仕事ということ
で、社内での会話はほとんど日本語で足りますし、日本人社員は日系クライアントの対応という仕事が多いのでクライアントとのミーティングや電話もほとんど
日本語。日本から出張者がくれば、夜の付き合いや週末の接待だってあります。
Sさんは英語が上手に話せて高学歴なので、本当は、ロンドンの外資系
希望ということだったのですが、そもそも日本人の需要がないロンドンの外資系企業でわざわざ労働許可証を取得して日本人を採用したいと思う企業はほとんど
ありません。そこで、とりあえずこの大手日系メーカーのオファーを受けたのですが、数年たった今、あいかわらず外資系での仕事機会はなく、日本で仕事をし
ているときとほとんどかわらないな、と思っているこの頃です。
その逆に、東京で仕事をしているSさん。日系会社2社の合弁金融会社で仕事をしていますが、ロンドンに留学をしていたとき以上に英語を使っていま す。日本市場に参入したいという海外投資家とのやりとりが主な仕事であるSさんは、クライアントとのミーティング、電話、資料は全て英語です。海外からの クライアントはSさんが日本人であるからこそ専門家としての話をききたいわけであり、Sさんは彼らに日本の歴史や文化などの説明ができるよう、常に日本と いう国について更に学ぶ努力も惜しみません。
目的が、「国際的な仕事環境で経験を積みたい」とうことであるならば、その手段を「海外で仕事をする」、「外資系で仕事をする」ということに絞ら ず、「日本で」、「日系会社で」仕事をしていても、その目的を達成する手段となりえるかもしれない、そして、そのチャンスは自分で切り開いていくものであ る、ということをお忘れなく。
ご意見、ご質問をお気軽にお寄せください。
廣綱 晶子 hirotsuna@business-paradigm.com
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● 今後のコラム予定
2005年 6月 第 5回 短期・長期のキャリアプラン
2005年 7月 第 6回 日本で働く
2005年 8月 第 7回 海外で働く (欧州)
2005年 9月 第 8回 海外で働く (米国)
2005年10月 第 9回 海外で学ぶ
2005年11月 第10回 いま噂のMBAとは?
2005年12月 第11回 MBAにいくための準備
