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NOMI SONG

NOMI SONG
天使の歌声とポップアートが融合
時代が求め、時代に消えたパフォーマーのドキュメンタリー
70年代後半。疲弊した既存の音楽シーンの破壊を目論んだパンクロックが自滅。そこで新しい音楽的価 値を模索し、生まれたのがニューウェーブだった。パンクの精神だけを引き継いだバンドもいれば、スカや レゲエ、アフリカンなどエスニックにルーツを求めた者もいた。シンセサイザーを駆使し、テクノという新 しいジャンルも生まれた。要するに、当時は音楽的に何でもありだったのだ。

ビッド・ボウイとの競演が スターダムへの道を加速させる。
映画の中から見えてくるノミのルーツは、意外に単純だ。若いバンドのあ りがちなサクセス・ストーリーの中に、オペラ歌手になりたかったノミがいた。ただそこで違ったのは、ノミが持つ天使のような歌声と、新しい音楽の創出を目 指した時代とが一致したこと。ノミは、単純なギミックを、アート の領域まで高め、新しい音楽として魅せることができた点だ。

今、見るとちょっとチープなエイリアン的演この映画の微笑ましい部分だ。
今でこそ、ソプラニスタがバラエティ番組に登場し、カウンターテナーがアニメの主題歌を歌う。また、ゲイであることをカミングアウトしたところで、 当たり前のように受け入れられている。ノミが現代に生まれていれば、エイリアンを演じなくても、その素晴らしい歌声で違った成功の方法があっただろう。ま た随所に見られるNYアンダーグランドのシーンの映像からは、世界中の田舎者の観光地と化した今のNYからは感じることのできない空気があふ れている。ノミがクラウス・ノミであるためには、あの時代のあの瞬間しかなかった。そんな当時の空気を見事に切り取って、スクリーンに詰め込んでいる。
6月25日より【シアター】イメージフォーラムにて全国順次公開
詳しい情報はhttp://www.elephant-picture.jp/nomi/
